官公庁, 空港 — 2024年2月16日 11:09 JST

パナソニックコネクト、羽田空港に”顔パス”帰国ゲート 入管・税関の実証実験

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 パナソニック ホールディングス(6752)傘下のパナソニック コネクトは2月15日、羽田空港第2ターミナルで財務省と出入国在留管理庁が実施している入国審査・税関申告の実証実験に、ウォークスルー型の顔認証改札機が採用されたと発表した。高見沢サイバネティックスと共同開発したもので、顔認証技術で本人確認する“顔パス(ウォークスルー)”の日本人帰国手続き用ゲートとして設置された。

羽田第2ターミナルで国が実施している入国審査・税関申告の実証実験に採用されたパナソニック コネクトの顔認証改札機(同社提供)

 今回の実証実験は、顔認証技術により入国審査や税関申告の効率化を目指すもの。実験のうち、日本人の帰国手続き用に採用され、パスポート情報や顔写真などを事前登録した日本人帰国者が顔認証改札機を通ることで「ウォークスルーで手ぶら、ストレスフリーな帰国手続き」(パナソニック コネクト)を実現する。運用は1月31日から始まった。

 同社の顔認証ゲートは、出入国在留管理庁が2017年10月に採用。羽田、成田、新千歳、中部、関西、福岡、那覇の国内7空港に計209式が導入され、日本人の出入国手続きや外国人の出国手続きの審査に活用されている。

 パナソニック コネクトの顔認証技術は、2022年11月6日に公開されたNIST(米国国立標準技術研究所)の顔認証ベンチマークテスト「NIST FRVT 1:1」で世界1位を獲得。人種・経年変化を含む正面顔データ「Mugshot」が世界1位、顔向き・照明変動を含むデータ「Border」が同4位、下向き・見切れデータ「KIOSK」は同5位だった。3分野とも生体認証などの精度を示す指標の一つで誤認識の割合「他人受入率(FAR)」は、10万分の1と定められている。

関連リンク
パナソニック コネクト
財務省
税関
出入国在留管理庁

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