エア・ドゥ(ADO/HD)は、就職活動中の学生を対象にした恒例の「就活支援割引運賃」を3月1日から設定する。包括連携協定を締結している北海道との協働事業の一環で、学生の負担軽減を図り、道外学生の道内企業への就職や定住を促す。これまでは運賃設定期間を設けていたが、インターンシップや企業説明会などさまざまなニーズに対応できるよう、今年から通年販売に切り替えた。
エア・ドゥと提携した大学院や大学、短大、高専などに在籍する就活生が対象で、同社のウェブ無料会員サービス「My AIRDO」の会員であることが条件。同社ウェブサイトで予約を受け付けている。クレジットカードのほか、コンビニや旅行代理店での支払いにも対応する。
対象はエア・ドゥが運航する全路線で、運賃の設定期間は3月1日から。通常期の片道運賃は、羽田-札幌(新千歳)線が1万3500円、羽田-函館線と札幌-仙台線が1万3200円、羽田-旭川、女満別、釧路、帯広の各線が1万4000円、札幌-中部と神戸の2路線が1万4500円、函館-中部線が1万4200円、札幌-福岡線が1万5500円。運賃のほか、羽田空港などでは旅客施設使用料が別途必要になる。
搭乗時には、各校が発行する同割引運賃の利用承認書、学生証など公的機関発行の顔写真付き身分証明書、確認番号かクレジットカード、eチケット控えのいずれかの計3点をエア・ドゥの空港カウンターに提示する。3点のうち一つでも忘れると、就活支援割引運賃では搭乗できない。
札幌市に本社を置くエア・ドゥは、2014年に就活支援割引運賃を設定。2015年からは北海道との包括連携協定に基づく取り組みになった。2023年は道内外の3000人以上が利用したという。
・エア・ドゥ、就活割引で全線1万円 道内の大学生対象(14年1月28日)