エアバス, エアライン, 機体, 空港 — 2024年1月18日 14:05 JST

エミレーツ航空、成田でA380新仕様機公開 プレエコ導入、東アジア初

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 エミレーツ航空(UAE/EK)は1月17日、プレミアムエコノミークラス(プレエコ)を設けた総2階建ての超大型機エアバスA380型機の新仕様機を、成田空港で関係者に公開した。新仕様機は2023年12月20日からドバイ-成田線へ投入済みで、成田は同機による東アジア初の就航地となった。

プレエコを備えたA380の新仕様機を紹介するエミレーツ航空日本支社のセティ支社長(右)ら(同社提供)

 新仕様機の座席数は4クラス484席で、ファースト14席、ビジネス76席、プレエコ56席、エコノミー338席となる。プレエコはメインデッキ(1階)に2-4-2席配列で設け、シートピッチは最大40インチ(約101.6センチ)、シート幅は19.5インチで、個人用モニターは13.3インチ。リクライニングすると、ゆりかご型のポジションになり、体を十分に伸ばせるという。

 ビジネスクラスと同様のウッドパネルを取り入れ、6方向に調節可能なヘッドレスト、カーフレスト、フットレストを備えた。充電用コンセントを使いやすい位置に設け、広いダイニングテーブルやサイドカクテルテーブルを用意している。また、プレエコ用ラバトリー(化粧室)は3カ所設けた。

 プレエコを設けた新仕様機は、アラブ首長国連邦の国樹「ガフ」をモチーフとしたデザインを採用。ファーストとビジネスは、従来と同じくアッパーデッキ(2階)に配されている。

 同社日本支社のサティシュ・セティ支社長は成田線へのプレエコ導入について、「旅客からの反響が大きい。幅広い旅の選択肢を提供し、旅行の水準を引き上げる」と述べた。

 エミレーツは、A380のプレエコを2020年12月に発表。翌2021年1月4日のドバイ-ロンドン(ヒースロー)線が初投入となった。現在はロンドンと成田のほか、ニューヨーク(ジョン・F・ケネディ)、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ヒューストン、シドニー、オークランド、クライストチャーチ、メルボルン、シンガポール、ムンバイ、ベンガルール、サンパウロの14路線へ投入している。

エミレーツ航空のプレエコで用意するアメニティーキット(同社提供)

プレエコを備えたA380新仕様機の機内で客室乗務員らと交流するエミレーツ航空日本支社のセティ支社長(右、同社提供)

運航スケジュール
EK318 ドバイ(02:55)→成田(17:20)
EK319 成田(22:30)→ドバイ(翌日05:30)

関連リンク
プレミアム・エコノミー(エミレーツ航空)
エミレーツ航空

日本へのプレエコ導入
エミレーツ航空、成田にA380新仕様機 プレエコ12月導入(23年9月29日)
エミレーツ航空、プレエコA380の日本導入未定 3年間で大規模改修(22年11月14日)

成田再就航・ラウンジ再開
エミレーツ航空のA380、成田に再就航 初便は特別塗装機(22年11月15日)
エミレーツ航空、成田豪華ラウンジが復活 アラビア料理のアペタイザーも(22年12月17日)

A380最終号機
A380最終号機、エミレーツ航空に納入 14年で完納(21年12月17日)
A380最終号機、独ハンブルクへ エミレーツ向け、年内で生産終了(21年3月18日)
A380最終号機の機首がトゥールーズ到着 2021年生産完了、エミレーツ向け(20年6月26日)

エミレーツ航空初のプレエコ
エミレーツ航空、A380や777大規模改修 105機にプレエコ(21年12月3日)
エミレーツ航空、A380新仕様はプレエコ付484席 シャワー室も新デザイン(21年1月2日)
エミレーツ航空、A380にプレエコ 新仕様機に56席(20年12月31日)

写真特集・エミレーツA380関空就航
シャワーも付いてるファーストクラス(18年11月13日)