官公庁, 空港 — 2024年1月13日 11:00 JST

南紀白浜空港、愛称「熊野白浜リゾート空港」世界遺産20周年で7月から

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 和歌山県は、県が管理する南紀白浜空港の愛称が「熊野白浜リゾート空港」に決まったと1月10日に発表した。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」が登録20周年を迎える7月ごろから使用するという。

南紀白浜空港で出発を待つジェイエアのE190=20年9月27日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 愛称の募集期間は2023年10月11日から11月10日までの31日間で、応募総数は1645件。応募があった愛称について有識者に意見を聞き、南紀白浜空港利用促進実行委員会が愛称案を選定後、県が最終決定した。

 選定理由は、「熊野」が応募の中でもっとも多く含まれ、世界遺産をイメージできる国際的に著名な呼称であること、「白浜」は2番目に多かったもので、正式名称と共通することからわかりやすいこと、「熊野白浜」は2つの名称を並べることで、「和歌山の白浜」であることが伝わりやすいこと、「リゾート」は県観光プロモーションのキャッチフレーズ「聖地リゾート! 和歌山」で使われていることや、カタカナ表記を入れることで「柔らかい印象となり、呼びやすく、親しみやすい」からだという。

 採用候補となった愛称を応募した人の中から、抽選で記念品などを贈呈。当選者には県から連絡する。

 南紀白浜空港は県が管理する地方管理空港で、1968年4月1日開港。当時の滑走路は1200メートル(RWY16/34)だった。1996年3月9日に、旧空港の東隣に1800メートルの滑走路(RWY15/33)を持つ現空港が開港し、2000年9月には2000メートルに延長した。2018年10月1日からターミナルビル運営、2019年4月1日からは滑走路運営を南紀白浜エアポートが始め、民営化された。いわゆる「空港民営化」としては、滑走路運営を南紀白浜エアポートが始めた2019年4月1日からとなる。

 定期便は、日本航空(JAL/JL、9201)がボーイング737-800型機で1日3往復運航する羽田線のみ。国際線は就航していない。

 県によると、民営化初年度でコロナ前の2019年度は搭乗者数が17万7135人、搭乗率は69.7%。2022年度は23万1365人で65.8%だった。直近の公表値である2023年10月単月は、搭乗者数が2万1942人で72.5%となっている。

関連リンク
港湾空港振興課(和歌山県)
南紀白浜空港(HTTPS非対応サイト)

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