全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)は1月10日、令和6年能登半島地震の発生を受け、石川県に義援金を寄付するほか災害支援者の無償渡航提供などを始めたと発表した。5日からマイル寄付を始めており、支援を拡充した。
義援金は石川県に500万円を寄付。災害支援者の無償渡航の提供は、日本赤十字社やジャパンプラットフォーム(JPF)から派遣、または派遣要請される団体を通じて救援で渡航する人に対し、一定条件下で航空券を無償提供する。対象便は、日本全国から小松・富山・新潟・能登の4空港の路線で、11日から2月13日まで実施する。能登は民間機の運航が可能になり次第、対象便に加える。
救援物資の輸送協力は、日本赤十字社やJPFからの救援物資について、一定条件下で輸送協力を無償で実施。対象便は帯広、青森、神戸、徳島の4空港を除く全国各地から小松・富山・新潟・能登への路線で経由便も含む。期間は11日から2月13日まで。
マイル寄付は5日から実施。マイレージサービス「ANAマイレージクラブ(AMC)」会員に対し、1マイル1円相当から寄付を呼びかけ、相当額を被災自治体や日本赤十字社などを通じて被災者支援に役立ててもらう。受付は31日午後11時59分まで。
また「ANAのふるさと納税」でも、災害支援寄付を通じて被災各自治体への寄付を受け付けている。災害支援寄付は、申込金額全額を自治体に届ける。
ANAは羽田-能登線を24日まで全便欠航。能登空港唯一の定期便だが、1日の地震発生直後から同空港が閉鎖されており、滑走路上のひび割れやターミナルビルのガラス破損、飲み水が断水するなどの被害が出ている。
能登空港では、発災翌日の2日から民間ヘリによる患者搬送や医師輸送の受け入れが始まり、4日からは自衛隊のヘリによる物資輸送、5日からは孤立住民の輸送などが始まった。空港を管理する石川県によると、民間機の運航再開は早くて25日以降を見込んでいる。
日本航空(JAL/JL、9201)も、被災自治体への寄付やマイル寄付の募集などを実施している。
関連リンク
令和6年能登半島地震災害支援のためのマイル寄付(ANA)
災害支援一覧(ANAのふるさと納税)
全日本空輸
・JAL、能登半島地震でマイル・ふるさと納税寄付 見舞金4県に(24年1月10日)
・ANA、能登半島地震でマイル寄付募集 運航再開は25日以降(24年1月6日)