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航空大学校の卒業生が起業したビジネスジェット（BJ）チャーター会社マイクロジェット（東京・新宿）は1月6日、ペット同伴モニターフライトの招待を予定していることを明らかにした。2日に羽田空港で起きた海上保安庁機と日本航空（JAL/JL、9201）機の衝突事故で、JAL機に搭載されていたペット2匹の救出がかなわなかったことから、ペットと客室で一緒に過ごす空の旅に注目が集まっている。
＊実施決定。記事はこちら。
ペット同伴のモニターフライトを実施するマイクロジェット（同社提供）
—記事の概要—
・大手より割安運賃
・苦情で国際線ペットサービス中止も
大手より割安運賃
マイクロジェットは、ビジネスジェットの運賃をこれまでよりも安価に提供することを目指し、2023年1月23日に設立。会長はスカイマーク（SKY/BC、9204）元社長の西久保愼一氏が務め、国土交通省から「航空運送事業の許可（AOC）」を8月3日付で取得し、10月から事業を始めた。
マイクロジェットのセスナC510「サイテーション ムスタング」＝PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
マイクロジェットのセスナC510「サイテーション ムスタング」の客室＝PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
今回のモニターフライトは、マイクロジェットのX（旧Twitter）への投稿に「いいね」が1万件に達した場合に実施。1月か2月に2-3組を招待する。航大を2021年に卒業して同社を起業した高橋良社長は「多くの方にサービスを知っていただければ」と話している。
羽田－札幌（新千歳）間を1泊2日の旅程で往復すると、マイクロジェットの法人契約時の税込運賃は往復289万800円、片道146万4100円。大手航空会社系のチャーター会社では、小型ビジネスジェット機「HondaJet（ホンダジェット）」利用時に同旅程で往復約400万円強となり、3割程度安い運賃になる。一方、ビジネスジェットのチャーターは使用機材や旅程などで運賃が大きく変動する。マイクロジェットによると、個人利用の場合は同社が契約している旅行代理店に相談して欲しいという。
マイクロジェットの機材は双発ジェット機セスナ510型サイテーション ムスタング（登録記号JA123F）で、乗客数は最大4人。2機目を今春以降に導入する見通し。マイクロジェットでは、法人利用の際は「ビジネスジェット」、個人利用は「プライベートジェット」と呼ぶことが多いという。
ペット同伴のモニターフライトを実施するマイクロジェット（同社提供）
苦情で国際線ペットサービス中止も
日本の航空会社では、原則として飼い主とペットは一緒に客室で過ごすことはできず、温度管理された客室下の貨物室に搭載される。ペット同伴のチャーターフライトは、全日本空輸（ANA/NH）が2016年5月に国内で初めて実施し、JALは2017年1月、2018年3月、2019年4月に行ったが、両社とも定期便で同伴するサービスは現在提供していない。
ANAによると、2000年代中ごろまでは国内各社の国際線で、ペットを客室に入れるサービスを実施していたという。その後は、においや泣き声に対して苦情を言う乗客が増えたことなどで、サービスを中止した。
北九州空港に本社を置くスターフライヤー（SFJ/7G、9206）は、日本初となるペットと飼い主が国内線定期便の客室で一緒に過ごせるサービス「FLY WITH PET！」を2022年3月にスタート。今月15日からは、同社が運航する国内線全路線全便に拡大し、サービスが本格化する。
関連リンク
マイクロジェット
マイクロジェットのX
「いいね」1万件突破で実施決定
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ペット
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・スターフライヤー、ペット同伴サービス国内全路線に拡大（23年12月1日）
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マイクロジェット
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