米オレゴン州のポートランド国際空港で現地時間1月5日午後5時(日本時間6日午前10時)すぎ、アラスカ航空(ASA/AS)のオンタリオ行きAS1282便(ボーイング737 MAX 9、登録記号N704AL)の後方左側の窓を含むパネルが離陸直後に脱落した。航空会社の仕様により非常口のドアとして製造される部位で、同便は乗客171人と乗員6人の計177人を乗せてポートランドへ引き返した。
当該機は2023年10月に引き渡されたばかりの新造機。事故を受け、アラスカ航空は65機ある同型機の運航を一時停止した。製造メーカーのボーイングは、技術チームが調査を支援する準備ができたとの声明を出した。
FAA(米国連邦航空局)によると、AS1282便は乗員が与圧の異常を報告後、ポートランドへ帰還した。FAAとNTSB(米国家運輸安全委員会)が調査する見通し。
アラスカ航空は、65機の737-9(737 MAX 9、3クラス178席)のほか、1月4日に737-8(737 MAX 8)の初号機(N801AK)を受領したばかり。3クラス159席で、今後就航予定で同社最長路線となるアンカレッジ-ニューヨーク(JFK)線へ投入する。2025年には、737 MAXファミリー最大の737-10(737 MAX 10)の受領も計画している。
また、アラスカ航空を傘下に持つアラスカ航空グループは、ハワイアン航空(HAL/HA)を経営統合すると2023年12月3日に発表した。
Another exterior view of the Boeing 737-9 MAX involved in the incident tonight. pic.twitter.com/mLGOf4dz7n
— avgeekjake (@avgeekjake) January 6, 2024
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