2024年1月に就航する日本航空(JAL/JL、9201)の次期国際線フラッグシップ、エアバスA350-1000型機の初号機(登録記号JA01WJ)に赤い文字で「A350-1000」のロゴが描かれた。
A350-1000は長距離国際線機材であるボーイング777-300ER型機の後継機。初号機は現地時間12月11日にエアバスの最終組立工場があるトゥールーズで引き渡され、羽田には15日に到着した。羽田-ニューヨーク線が最初の投入路線で、1月24日に就航する。
A350-1000の初号機がトゥールーズを出発した際、機体後部は何も描かれておらず、真っ白な塗装だった。羽田へ到着後に実施している就航前の整備作業でロゴがデカールで描かれ、JALによると26日に初めて格納庫から外に出たという。
2019年9月1日に就航した国内線機材のA350-900は、初号機(JA01XJ)から3号機(JA03XJ)までの3機が特別塗装機。初号機は“挑戦”を示す「レッド」、2号機は“革新”の「シルバー」、3号機は“エコ”の「グリーン」を採用し、機体後部にエアバスとA350-900のロゴが塗装で描かれた。これら3機はエアバスの工場で塗装作業が行われ、トゥールーズを出発する際には描かれていた。
A350-1000の座席数は4クラス239席。ファーストクラスとビジネスクラスはJAL初の個室タイプのシートを採用し、ファーストが6席(1列1-1-1席)、ビジネスが54席(同1-2-1席)、プレミアムエコノミーが24席(同2-4-2席)、エコノミーが155席(同3-3-3席)の「X35」と呼ばれる座席配置になっている。
今年度内は初号機を含め3機受領する見通し。1路線目の羽田-ニューヨーク線は当初隔日運航だが、2号機を投入時に毎日運航となり、3号機を受領後は2路線目の羽田-ダラス・フォートワース線に投入する。
*写真は10枚。
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写真特集・JAL新旗艦機A350-1000
(1)ダブルベッドも可能な個室ファーストクラス
(2)個室内で完結する足もと広々ビジネスクラス
(3)後ろを気にせず電動リクライニングできるプレエコ
(4)4K13インチ画面エコノミーは快適さ追求
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