エミレーツ航空(UAE)は、パイロット訓練学校「エミレーツ・フライトアカデミー」を設立する。今後20年間に中東で見込まれる4万人のパイロット需要に応える。総工費は5億AEDディルハム(約1億3600万ドル)。
同校はジュベル・アリ地区にある新空港ドバイ・ワールド・セントラル内に2015年に完成予定で、140ヘクタールの敷地には1500メートルの専用滑走路、管制塔、訓練用の航空機が用意され、専用の空港コードが割り当てられる。
施設内には、教室や学生寮、フライトシミュレーター、飛行訓練設備を完備。すべてのパイロット候補生訓練を同校内で行える。職員は150人以上で、400人の訓練生を同時に受け入れられるようにしており、年間約160人の卒業生を見込んでいる。
生徒が入学間もない段階から、高速ジェット機を使用した高度な訓練を受けることができ、副操縦士の資格をより安全でスムーズに取得できる点が大きなメリットだという。
開校後はUAEの「国家パイロット候補生プログラム」の専用訓練所として運営する。その後、他の航空会社から飛行経験のないパイロットを受け入れて、徐々に訓練生数を増やしていく計画。
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