ANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下のエアージャパン(AJX/NQ)は12月12日、成田-バンコク(スワンナプーム)線の2024年夏ダイヤ航空券の販売を開始した。同路線は新ブランド「AirJapan」の1路線目となる路線で、2024年2月9日に週6往復で開設。4月30日から週7往復(1日1往復)に増便する。
今回発売するのは、夏ダイヤ期初の3月31日から期中の6月30日まで。当初は火曜を除く週6往復運航し、4月30日からは火曜運航を追加する。夏ダイヤの運航スケジュールは、バンコク行きNQ1便が成田を午後6時に出発し、午後10時45分着。成田行きNQ2便は午後11時45分にバンコクを出発し、翌日午前8時5分に到着する。
機材はボーイング787-8型機で、ANAHD傘下の全日本空輸(ANA/NH)が運航中の機体を改修する。座席数はエコノミークラスのみの1クラス324席。同社によると、4月中に2機体制となることから増便を決定したという。
運賃は有料オプションを含まない「シンプル」、1500円までの事前座席指定と預入手荷物23キロまでが1個のオプション2種類が含まれる「スタンダード」、3000円までの事前座席指定と預入手荷物23キロまでが2個、一部を除く機内食のオプション3種類が含まれる「セレクテッド」の3種類を設定。夏ダイヤの成田-バンコク線の片道運賃は、シンプルが1万7000円から、スタンダードが2万700円から、セレクテッドが2万5300円から。2歳以上6歳以下の小児運賃は、シンプルが8000円、スタンダードが10590円、セレクテッドが1万5300円で、2歳未満はいずれも5000円。燃油サーチャージは徴収しない。
AirJapanは、FSC(フルサービス航空会社)のANA、LCC(低コスト航空会社)のピーチ・アビエーション(APJ/MM)に続くANAグループ第3のブランドで、「ハイブリッドエアライン」と位置づける。2路線目は成田-ソウル(仁川)線で、2月22日の就航を計画している。
同社は東南アジアを中心とした海外発需要を今後の成長領域とし、ANAやピーチとは異なる市場をターゲットにしていくという。
運航スケジュール
NQ1 成田(18:00)→バンコク(22:45)運航日:3/31以降の月水木金土日
NQ102 バンコク(00:15)→成田(08:35)運航日:3/31
NQ2 バンコク(23:45)→成田(翌日08:05)運航日:3/31以降の月水木金土日
*4/30以降毎日運航に増便
2路線目はソウル
・AirJapan、2路線目は成田-ソウル 24年2月就航、ANA新ブランドで週5往復(23年11月15日)
1路線目は成田-バンコク
・ANA新ブランドAirJapan、成田-バンコク24年2月就航 最安片道1.5万円(23年8月2日)
・AirJapan、貨物も取り扱い 2/9初便から(23年8月10日)
機内食やサービス
・AirJapan、ANAマイルや特典航空券は対象外 ラウンジや手荷物扱いも(23年8月9日)
・ANA系AirJapan、CA考案の機内食は「日本」テーマ お弁当文化を訪日客に発信(23年8月2日)
シートや制服発表
・AirJapanのCA制服、”結び”と”重ね”で日本らしさ表現(23年3月10日)
・ANA新ブランドAirJapan、くつろぎの足もと広めエコノミー 24年2月東南アジア就航(23年3月9日)
・AirJapan、初号機はJA803Aに 全6機がANA機改修(23年3月9日)
AirJapan
・ANA新ブランド「快適性」と「訪日客」が焦点 特集・LCCじゃないAirJapan”いいとこ取り”(22年3月9日)
・ANA第3ブランド「AirJapan」787でフルサービスとLCC“良いところ取り”23年度下期就航へ(22年3月8日)
・ANA第3ブランド、コロナで就航後ろ倒し 芝田HD新社長「リゾートに限定する必要ない」(22年2月10日)
・ANA、787で中距離国際線LCC新設 アジア豪州方面、エアージャパン母体で22年度就航へ(20年10月27日)
ANA中期計画
・ANA、787を2030年度100機超 非航空の収益力強化=新中期経営戦略(23年2月15日)