日本航空(JAL/JL、9201)は11月14日、マイルサービスの上位会員制度「JALグローバルクラブ(JGC)」の入会資格を2024年1月から見直すと発表した。これまでは1年間の搭乗実績が入会基準だったが、新制度「JAL Life Status(JALライフステータス)プログラム」をスタートさせ、搭乗実績に加えて自社のクレジットカードなど非航空系サービスの利用でもたまる「Life Status(LS)ポイント」を基準にする。
—記事の概要—
・FLY ONも継続
・LS最上位はSix Star
FLY ONも継続
JGCはJALのマイルサービス「JALマイレージバンク(JMB)」の上位会員制度。これまでは毎年1月から12月までの1年間の搭乗実績を示す「FLY ONポイント」が5万ポイント以上で到達する「サファイア」以上のステータスに達成していることが入会基準だった。
新制度では、LSポイントが1500ポイント以上であることがJGC入会の条件。利用者自身のLSポイントは、1月中旬をめどにJALのウェブサイトやアプリなどで確認できるという。
一方、新制度でもFLY ONポイントは継続。優先搭乗やラウンジ利用などJAL便の利用時に受けられる特典の判定基準は、従来通りFLY ONポイントを用いる。
LSポイントは、JALグループ便の利用実績に加え、クレジットカード「JALカード」やオンラインショッピングモール「JAL Mall(JALモール)」など非航空系サービスの利用実績もポイント積算対象になる。また、FLY ONポイントが1年間の利用実績に応じて判定するのに対し、LSポイントは生涯を通じた実績を基にする。LSサービス開始前の搭乗実績も、JMB会員ページ内の「生涯フライト記録」を基に算出し、LSポイントに加算される。
LSポイントの積算基準は、JALグループの国内線1回の搭乗につき5ポイント、国際線は1000区間マイルごとに5ポイントを付与。非航空系サービスは「ショッピングマイル」を指標として用い、JALカードの利用では2000ショッピングマイルごとに5ポイント、スマートフォン決済サービス「JAL Pay(JALペイ)」は500ショッピングマイルごとに1ポイント、JALモールは100ショッピングマイルごとに1ポイントがたまる。
JALカードのショッピングマイルは「ショッピングマイル・プレミアム」会員の場合、カード利用100円につき1マイル、非会員は200円で1マイルがたまる。プレミアム会員は年会費が4950円かかるが、ゴールドやプラチナカードなどの場合は年会費無料で自動入会となる。
LS最上位はSix Star
FLY ONポイントでは、最上位「ダイヤモンド」や、JGCのプレミア会員(JGP)、サファイア、クリスタルと主に4段階のステータスを設定している。一方、新設のLSポイントは6段階の「Starグレード」を2024年春ごろに導入する見通し。
LSポイントは、1万2000ポイント以上で取得できる「JGC Six Star(6スター)」を頂点に、6000ポイント以上の「JGC Five Star(5スター)」、3000ポイント以上の「JGC Four Star(4スター)」、1500ポイント以上の「JGC Three Star(3スター)」、500ポイント以上の「JMB elite plus(JMBエリートプラス)」、250ポイント以上の「JMB elite(JMBエリート)」を設ける。
このうち、3スターから6スターはJGC会員が対象。1つ星にあたるエリートと、2つ星となるエリートプラスはJALカード本会員向けで、JGCに入会するまでの期間にJALの「サクララウンジ」に利用券を使って入室できるようにし、JGCのサービスの一部を先行体験できるようにする。
LSポイントのStarグレードでは、マイルの有効期限を無期限にしたり、タクシー利用時の割引など、ステータスに応じた特典を用意。現在JGC会員の資格を持っている人は自動的に新制度へ移行する。
関連リンク
JAL Life Status プログラム
JALカード マイルシミュレーション
日本航空
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