ANA、成田空港に新貨物ビル　2カ所集約で効率化、24年10月から

　成田空港を運営する成田国際空港会社（NAA）は9月20日、第8貨物ビルを貨物ターミナル地区に新設すると発表した。2024年10月の供用開始を予定する。全日本空輸（ANA/NH）が同ビルを使用し、点在する成田の貨物上屋を集約。作業効率化を狙う。

成田空港に新設しANAが使用する第8貨物ビル（イメージ、ANA提供）

成田空港に新設しANAが使用する第8貨物ビル上屋内で導入する自動搬送車（ANA提供）

　第8貨物ビルは、A滑走路そばにある第7貨物ビルのとなりに新設。上屋内では自動搬送車（AGV）を導入し、貨物の搬送・蔵置作業を自動化する。また、温度管理施設も拡充し、医薬品や生鮮品などの温度管理が必要な輸送需要にも対応する。

　新ビルは鉄骨造の2階建で、延べ面積は約6.1万平方メートル。このうち上屋面積は約3.8万メートルとなる。輸出・輸入のほか、国内向けと三国間貨物も取り扱う。近くを通る県道44号線からアクセスできる貨物ゲートも設け、第8ビルを含めた貨物地区へのアクセス向上も図る。

　ANAは現在6カ所ある貨物上屋を活用し貨物輸送を担っているが、第8ビル供用後は第7と第8の2カ所に集約。ハンドリング体制の効率化や貨物スペースのさらなる確保を目指す。

成田空港に新設しANAが使用する第8貨物ビル（イメージ、ANA提供）

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成田国際空港
全日本空輸

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