黒を基調とした機体が目を引くスターフライヤー(SFJ/7G、9206)。北九州空港に本社を置く同社初の無料機内インターネット接続サービスに対応した新機材エアバスA320neoの初号機(登録記号JA28MC)が、7月4日に就航した。
A320neoの初便となった北九州発羽田行き7G86便は、乗客133人(幼児なし)を乗せて午後4時37分に出発。その1時間ほど前の午後3時27分、真っ白なA320(JA06MC)が北九州へ降り立った。スターフライヤーの通算6号機で、2011年7月1日の羽田-福岡線開設に合わせて導入され、まもなく航空機リース会社へ返却される機体だ。
6号機は2011年5月31日にリースを開始し、北九州には同年6月6日にやってきた。2006年3月に就航したスターフライヤーのA320は、導入時期により座席数が異なり、初号機(JA01MC)から4号機(JA04MC)までが1クラス144席、2011年に導入された5号機(JA05MC)から17号機(JA27MC)までが同150席で、18機目となるA320neoは同162席に増えた。
最後の商業運航は今年1月10日の羽田発北九州行き7G71便。翌11日に北九州から返却整備の委託先があるフィリピンのマニラへ向かった。6号機のように、リース会社から導入した機体は、通常8年程度運航された後、返却前に整備作業が行われ、作業完了後は航空会社が試験飛行を実施後、リース会社に返却する。6号機は返却された後、別の航空会社に再び貸し出される見通し。
スターフライヤーは当面、A320とA320neoを合わせて11機体制で運航していく。A320neoは最大5機導入する計画で、現在3機を確定発注済み。2号機が2024年9月、3号機が2025年9月に引き渡される見通し。同社によると、A320neoは羽田-北九州、福岡の2路線を中心に投入するという。
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