全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)の平澤寿一常務は6月27日、総2階建ての超大型機エアバスA380型機「FLYING HONU(フライング・ホヌ)」の3号機(登録記号JA383A)について、就航時期は「具体的な日にちを示せない」と株主総会で説明した。
ANAのA380は成田-ホノルル線の専用機材。本格的な定期便投入は2022年7月1日に再開し、今年4月20日からは3年ぶりに週7往復(1日1往復)のデイリー運航を再開した。一方、全3機のうち運航に使用しているのは2機で、3号機は2年前の2021年10月16日に成田へ到着して以来、一度も商業運航に投入されていない。
平澤氏は3号機について「運航するタイミングを社内で検討している。具体的な日にちを示せないが、決まり次第案内する」と、株主に説明した。
A380の座席数は4クラス520席。ファーストクラスが8席、ビジネスクラスが56席、プレミアムエコノミーが73席、エコノミーが383席で、アッパーデッキ(2階席)にファーストとビジネス、プレミアムエコノミーを設定し、メインデッキ(1階席)はすべてエコノミーとした。エコノミーは後方6列60席に日本の航空会社では初となるカウチシート「ANA COUCHii」を導入している。
また、株主からはほかの観光路線へのA380投入や新路線開設といった要望や提案もあった。
関連リンク
全日本空輸
3号機就航
・ANAのA380、オレンジ3号機就航 日本到着から2年、3機出そろう(23年10月20日)
・ANAのA380、成田に3機並ぶ オレンジ3号機、今晩就航(23年10月20日)
スペースジェットも株総で説明
・ANA、スペースジェット代替機「現有機との親和性考慮」株主総会で賠償手続き完了報告(23年6月27日)
3号機が整備フライト6回目
・ANA、A380 3号機が6回目の整備フライト 成田発着で1時間弱(23年6月1日)
芝田HD社長の見解
・ANA、A380の3号機投入も視野 芝田HD社長「ハワイ需要は強気」(23年4月27日)
4/20からデイリー
・ANAのA380、3年ぶり毎日運航 出発をライブ配信(23年4月20日)
3号機成田到着
・「イスが多く点検に時間かかった」写真特集・ANA A380オレンジ3号機トゥールーズ出発
・非中東系最後のA380 写真特集・ANA A380オレンジ3号機成田到着
写真特集・ANA A380 3号機ロールアウト
前編 まつげのある3号機、足場もオレンジになった塗装工場
後編 非中東系ラストはサンセットオレンジ
写真特集・ANA A380 FLYING HONUの機内
(1)個室ファーストクラスでプライバシー確保
(2)ペアシートもあるビジネスクラス
(3)2階後方にゆったりプレエコ
(4)カウチシートもあるエコノミー
動画(YouTube Aviation Wireチャンネル)
・ANA A380 3号機トゥールーズ離陸【JA383A】