6月11日夜、日本航空(JAL/JL、9201)の羽田発福岡行きJL331便(エアバスA350-900型機、登録記号JA06XJ)が、福岡空港への着陸が「門限」となる午後10時を過ぎることから、北九州空港へ代替着陸した。福岡の運用時間終了により、北九州へ目的地を変更したのは初めて。
JL331便は当初、別の機体(A350-900、JA11XJ)で羽田を出発したが、スポット(駐機場)を出てエンジンに不具合が見つかったため離陸前に引き返した。機材を変更後、乗客281人(幼児1人含む)を乗せて羽田を定刻より約3時間遅れの午後9時41分(定刻午後6時45分)に再出発した。JALによると、乗客には再出発する前に北九州空港へ向かうことを説明して搭乗を開始したという。
北九州には午後11時18分(定刻午後8時35分)に到着。乗客の大半はJALが用意したバス5台に分乗し、博多駅や福岡空港などへ向かったが、ホテルに泊まった人もいたという。
11日のJL331便に使用した機体(JA06XJ)は、12日午前7時すぎに北九州空港から乗客を乗せずに福岡空港へフェリー(回航)。福岡を午前8時36分(定刻同15分)に出発した羽田行きJL304便に投入された。
福岡空港の運用時間は住宅地が隣接する周辺環境を考慮し、原則として離着陸は午前7時から午後10時まで。今年2月19日に同じくJL331便(A350-900、JA07XJ)が福岡空港の門限に間に合わないため、羽田空港へ引き返したことから、24時間運用の北九州空港へ代替着陸ができるよう、調整が進められていた。
JL331便の運航実績(定刻/実績/スポット)
JL331 羽田(18:45/21:41/11)→福岡(20:35/北九州23:18/3)
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