全日本空輸(ANA)は10月27日、2014年3月末で全機が退役するボーイング747-400型機を、かつて就航していた函館へ運航した。国内で過去に747が就航していた都市への「里帰りフライト」の第1弾。
里帰りフライトは函館を皮切りに、11月10日に小松、11月17日に広島、11月22日に名古屋(中部)、12月1日に鹿児島、12月8日に長崎へのフライトが行われる。
函館への747の運航は、1月に発生した787のバッテリートラブルの影響で、定期運航終了後も5月31日まで行われていた。里帰りフライトの羽田発函館行きNH853便(乗客538人、乗員14人、登録番号JA8960)は、定刻より5分遅れの午前10時40分に羽田を出発。函館では放水アーチで出迎えられ、定刻の午前11時55分に到着した。
折り返しのNH854便は、乗客516人を乗せて函館を午後0時58分に出発。羽田には午後2時22分に戻った。鈴木博之機長は、管制官に「サンキュウ函館バイバイ!」と伝えたという。
函館空港では、747グッズを中心としたANAの飛行機関連商品の即売会や、函館空港と747にちなんだ写真展が開催された。搭乗口では、747SR-100と747-400就航当時の客室乗務員の制服である、6代目と8代目を着用した社員が乗客を出迎えた。
ANAが保有する残りの747-400Dは、登録番号JA8960、JA8961、JA8966の3機。函館のフライトに使用されたJA8960は、1993年3月25日製造の機体で、14年3月まで運航される見通し。
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