日本航空(JAL/JL、9201)は5月28日、羽田-ニューヨーク線を1日2往復(週14往復)に増便した。これにより、1978年5月20日の成田開港から運航してきた成田-ニューヨーク線は運休となり、JALの北米路線は羽田発着が5路線、成田が6路線になった。
羽田-ニューヨーク線は、これまで1日1往復だった。増便分のJL4/3便は、ニューヨーク行きJL4便が羽田を午後6時35分に出発して午後6時25分に着き、羽田行きJL3便は午前1時30分にニューヨークを出発し、翌日午前4時45分に到着する。既存のJL6/5便は、ニューヨーク行きJL6便が羽田を午前11時5分に出発して午前10時55分着、羽田行きJL5便は午後1時20分にニューヨークを出発し、翌日午後4時35分に到着する運航スケジュールになっている。
機材はいずれもボーイング777-300ER型機(4クラス244席:ファースト8席、ビジネス49席、プレミアムエコノミー40席、エコノミー147席)を使用する。
羽田-ニューヨーク線の増便に伴い、羽田空港とニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港(JFK)を機能強化。羽田は国際線サクララウンジの拡張エリアを夏ダイヤ初日の3月26日にオープンし、JFKは乗り入れ先を従来のターミナル1からターミナル8へ増便初日の5月28日に変更した。
10月29日開始の冬ダイヤ期間中には、777-300ERの後継となるエアバスA350-1000型機を投入予定。A350-1000はJALの次世代フラッグシップで、羽田-ニューヨーク線が最初の運航路線になる。
増便分初便となる28日のJL4便(777-300ER、登録記号JA739J)は、羽田の109番ゲートから午後6時55分に出発。JFKには午後6時59分に到着した。羽田行きJL3便は29日から運航を開始し、JFKのターミナル8にある20番ゲートから定刻の午前1時40分に出発する見通し。
成田-ニューヨーク線の最終便は、ニューヨーク行きJL8006便(777-300ER、JA743J)が成田第2ターミナルの63番ゲートから午前10時17分に出発。JFKには午前10時9分に到着した。折り返しのJL8005便は、JFKのターミナル1にあるゲート2から午後1時に出発し、成田には午後3時46分に到着した。
28日からのJALの北米路線は、羽田発着がニューヨーク(JL6/5、JL4/3)、シカゴ(JL10/9)、ダラス(JL12/11)、サンフランシスコ(JL2/1)、ロサンゼルス(JL16/15)の5路線。成田発着はボストン(JL8/7)、サンフランシスコ(JL58/57)、ロサンゼルス(JL62/61)、サンディエゴ(JL66/65)、シアトル(JL68/67)、カナダのバンクーバー(JL18/17)の6路線で、両空港発着はサンフランシスコとロサンゼルスの2路線となる。
運航スケジュール
羽田-ニューヨーク増便分(定刻/実績)
JL4 羽田(18:35/18:55)→ニューヨーク(18:35/18:59)運航日:5/28から毎日
JL3 ニューヨーク(01:40)→羽田(翌日04:45)運航日:5/29から毎日
成田-ニューヨーク最終便(定刻/実績)
JL8006 成田(10:20/10:17)→ニューヨーク(10:15/10:09)
JL8005 ニューヨーク(12:50/13:00)→成田(翌日15:40/15:46)
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日本航空
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