ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が5月20日、G7広島サミットに出席するため広島空港に到着した。サウジアラビアのジッダからフランス航空宇宙軍(旧空軍)のエアバスA330-200型機(登録記号F-UJCT)で来日した。
外務省によると、ゼレンスキー氏から対面参加を強く希望されたという。G7首脳との間でウクライナに関するセッションを開催し、G7首脳や招待国首脳による平和と安定に関するセッションにもゼレンスキー氏がゲストとして参加する予定で、岸田文雄首相との二国間会談も開かれる見通し。
ウクライナ大統領府によると、すでに主要会場の宇品島(うじなじま)で英国のリシ・スナク首相と会談した。ゼレンスキー氏の来日は、2019年10月に行われた天皇陛下の「即位礼正殿の儀」参列以来で、2022年2月24日のロシアによるウクライナ侵攻後は初めて。
ゼレンスキー氏を乗せたA330は、20日午後3時32分ごろ広島空港に着陸。その後午後5時22分ごろ広島を離陸し、待機場所となる関西空港に同56分ごろ着陸した。
F-UJCTは、2019年6月に運航を停止し、2020年7月に破産したアビアンカ・ブラジルへ2017年3月に引き渡された機体。2019年4月まで同社にPR-OCXとして在籍後にVIP機として改修され、2020年12月にフランスへ納入された。
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