スカイマーク(SKY/BC、9204)は、2026年度から導入するボーイング737-10(737 MAX 10)型機の座席数を1クラス210席に決定した。現行機737-800や2025年から導入する737-8(737 MAX 8)よりも19%増え、羽田-福岡線などで発生している需要の取りこぼしを解消する。
737-10は、737 MAXファミリーの中で胴体長がもっとも長い「最大の737 MAX」で、日本の航空会社ではスカイマークが初めて発注。全長は737-8が39.5メートル、737-10は4.3メートル長い43.8メートルで、航続距離は737-8が6570キロ、737-10が5740キロとなる。エンジンはいずれもCFMインターナショナルの新型エンジン「LEAP-1B」を採用している。
現行のシートピッチは31インチで、大手2社と同等。737 MAXもこれを踏襲する。
既存機の置き換えが中心となる737-8は、座席数が737-800と同じ1クラス177席で、2025年4-6月期以降に6機を順次リース導入。別途最大3機(確定2機、オプション1機)の購入機を2026年度に受領する。737-10はすべて購入機で、最大3機(確定2機、オプション1機)を2026年度から2027年度にかけて受領する見込み。
737-10は、コロナ前のロードファクター(座席利用率)が80%超の羽田-福岡線などの羽田幹線を中心に投入。取りこぼしを防ぐことで収益向上につなげる。燃費は737-800と比べて737-8が約15%削減、737-10は約19%削減となる見込み。
機材数は2019-2022年度が29機、2023-24年度も29機を計画し、2025-27年度は33機となる見通し。2025年度は737-8導入の初年度で機材更新を開始し、2026年度から737-10を導入することで、同一機数で提供座席数を増やす。2025年度からの機材導入は、更新分も含めて年に5-6機を計画している。
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