スカイマーク(SKY/BC、9204)が5月15日に発表した2023年3月期通期決算(非連結、日本基準)は、純損益が57億2600万円の黒字(前期22年3月期は67億2900万円の赤字)と4年ぶりに最終黒字となった。従来無配としていた期末配当は1株5円。2024年3月期の純利益は58億円(23年3月期比1.3%増)と予想している。
—記事の概要—
・23年3月期
・24年3月期予想
23年3月期
2023年3月期の事業収益は846億6100万円(前期比79.6%増)、営業損益は34億5300万円の黒字(同166億9400万円の赤字)、経常損益は37億1300万円の黒字(同150億7900万円の赤字)となった。本業のもうけを示す営業益は、3年ぶりに黒字転換した。
スカイマークの洞駿(ほら・はやお)社長は、「当社はレジャーと親族訪問が大半。ビジネス(需要)は正確な統計があるわけではないが2割程度」と説明。観光需要と親族友人訪問(VFR)需要が急回復したことで、下期(9-3月期)は2四半期連続で旅客需要がコロナ前を超えた。
洞社長は、「予約しやすい“マイページ”のようなものを早急に導入し、秋以降に稼働させる予定。個人データを毎回入力しなくても済むようになり、将来のペーパレス化につなげたい」と語り、ビジネス客や既存の多頻度利用者の満足度を高めていくという。「マイページ」を自社サイトに導入することで、航空券を予約時に氏名やカード情報などを毎回入力する手間を省けるようにする(関連記事)。
財務状況は、3月末の有利子負債が前期末比11.6%減の317億2500万円、純有利子負債が65.4%減の92億600万円となり、自己資本比率は12.2ポイント改善して22.2%となった。
24年3月期予想
2024年3月期の通期予想は、事業収益が2023年3月期比20.8%増の1023億円、営業利益は62.2%増の56億円、経常利益は50.8%増の56億円、純利益は1.3%増の58億円を見込む。
ヘッジ勘案後の為替は1ドル121.5円、燃油は1バレル79.6ドルを想定している。
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スカイマーク
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