ハワイアン航空(HAL/HA)は、デルタ航空(DAL/DL)が米国運輸省(DOT)に提出した羽田空港の国際線発着枠の柔軟な運用案「羽田ゲートウェイフレキシビリティ」について、賛同を表明した。デルタが同案を現地時間5月1日に提出以降、羽田に乗り入れる米系4社のうち、デルタを含む3社が発着枠の柔軟運用を求め、ユナイテッド航空(UAL/UA)のみ「デルタの身勝手な計画だ」と反対している。
ハワイアンは、「2019年にデルタが発着枠配分前に提出したゲートウェイ柔軟性の要望をハワイアンは支持した。当社は羽田へのアクセス自由化を長年支持している」と、2019年にDOTが却下したデルタの提案にも賛同していたとして、羽田の発着枠自由化の観点で今回の提案にも賛同したという。
2019年に米国各社に配分された羽田発着枠は、デルタが最多の1日5枠(5往復)、ユナイテッドが4枠、アメリカン航空(AAL/AA)が2枠、ハワイアンが1枠。今回のデルタ案はDOTの監督の下、各社最大2枠までを米国内のどこからでも羽田に就航できるようにするもの(関連記事)。
アメリカンは「緩和策を支持する」とし、「出発地に柔軟性を持たせることは、オープンスカイ(航空自由化)の原則に則り、すべての参加航空会社が変革する状況にネットワークを適応させることを可能にし、公共の利益を創出する」とコメントした。
これに対してユナイテッドは、「デルタが提案する身勝手でリスクの高いパイロットプログラム方式を認めるのではなく、DOTはデルタがもはや十分に利用していないことが明らかな発着枠2枠について、航空会社選定手続きを実施すべきである」と、デルタの2枠について回収再配分をすべきと主張。デルタはアトランタ、デトロイト、ロサンゼルス、ミネアポリス、シアトル、ポートランド、ホノルルの7都市から羽田へ直行便を運航できる発着枠を配分されているが、ポートランドとホノルルの2路線は運休が続いている。ユナイテッドはアメリカンの賛同表明についても「この問題を真剣に検討しなかったことを示す、半ページの文章による『私も』という回答」と非難した。
ハワイアンの羽田路線はホノルル線のみ。
関連リンク
ハワイアン航空
ユナイテッドのみ反対
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