三菱航空機は10月22日、リージョナルジェット機「MRJ」の欧州パートナー企業の品質保証業務を担う拠点を、独ミュンヘンに開設したと発表した。
MRJの主要パートナー企業のうち7社が欧州にあるが、海外パートナーのQCD(品質・コスト・納期)管理は、これまで日本と米国で行ってきた。欧州での認証試験や検査負荷が増大したため、品質管理拠点を現地に設立することで、連携強化や機動性を高める。また、継続的な信頼関係を構築していくという。
MRJは飛行試験用初号機の最終組立が、15日に三菱重工名古屋航空宇宙システム製作所の小牧南工場でスタート。今後は、大江工場で組み立てる垂直尾翼や水平尾翼、米プラット・アンド・ホイットニー社製エンジン「PurePower PW1200G」を機体に取り付ける作業が計画されている。初飛行は2015年4-6月期、初号機の引き渡しは17年4-6月期を予定している。
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