ニューヨークを拠点とする眼科医療の国際NGOオービス・インターナショナルは4月12日、世界で唯一、航空機に搭載された眼科医院「フライング・アイ・ホスピタル」を関西空港で21日から関係者に公開すると発表した。現在の機体は3代目で、米フェデックスの航空貨物子会社フェデックス エクスプレス(FDX/FX)が運航していたボーイングMD-10-30F貨物機(登録記号N330AU)を改修したもので、日本での公開は初めて。
*機内の様子はこちら。
歴代のフライング・アイ・ホスピタルは、初代が1982年のDC-8、2代目はDC-10。失明の予防や治療に取り組む眼科医療の専門家養成を必要とする地域に、トップレベルの研修を提供するため、40年以上にわたり世界95カ国以上で医療プログラムに参加してきた。今回の日本親善ツアーは21日から25日までで、一般公開は予定していないという。
機内には手術室、研修室、手術前後のためのケアルーム、VRをはじめとした最新のシミュレーショントレーニング技術をそろえた。日本人を含むオービスの医療専門家は全員がボランティアで、現地の眼科医らに知識やノウハウを伝えている。また、オービスの独自遠隔医療プラットフォーム「Cybersight」により、講義などを世界中の提携病院や研修室に配信する取り組みも進めている。
MD-10は、DC-10のコックピットをMD-11の仕様に改修したもの。従来はパイロット2人と航空機関士1人による3人が必要だったが、MD-11と同じくパイロット2人で運航できるようになった。機材更新に伴い、フェデックスのMD-10Fは2022年末で全機が退役した。
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Orbis International
フェデックス
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