新潟空港を拠点に就航を目指す「TOKI AIR(トキエア)」は4月9日、新潟から最初に就航を計画している札幌の丘珠空港との間で路線訓練飛行を開始した。6月30日に計画している定期便就航前に同じ環境で実施する訓練飛行で、3カ月程度を予定しており、初日の9日は新潟-丘珠間を2往復して訓練を終えた。
トキエアは、仏ATR製ターボプロップ(プロペラ)機ATR72-600型機をリースで2機導入。路線訓練飛行には2号機(登録記号JA02QQ)を使用し、9日と10日、12日は新潟-丘珠間を1日2往復する。9日は丘珠に到着した際、午前と午後とも2号機はスポット(駐機場)には入らずにいったん停止した後、滑走路(RWY32)から離陸して新潟へ向かった。
9日午前の訓練飛行は午前11時42分すぎに丘珠へ着陸し、正午ごろ離陸。午後は丘珠へ午後3時53分に着陸して、午後4時11分に離陸して新潟へ戻った。午後の離陸前には、丘珠を拠点に3機のATR42-600を運航する北海道エアシステム(HAC、NTH/JL)の初号機(JA11HC)による函館発JL2748便が着陸する時刻と重なり、2社のATRがそろう一幕もあった。
運航スケジュールは、9日と10日、12日は新潟を午前9時40分に出発し、丘珠に午前11時20分着。同35分に出発して新潟に午後1時20分着。午後2時に出発し、丘珠に午後3時40分着。午後3時55分に出発して、午後5時40分に新潟へ戻る。
13日と15日は1日1往復で、新潟を午前9時40分に出発し、丘珠に午前11時20分着。同35分に出発して午後1時20分に新潟へ戻る。
16日以降は新潟と丘珠、函館の3空港を使用する。新潟を午前9時20分に出発し、丘珠には午前11時に着く。同15分に出発して、函館へ正午に到着後、午後0時40分に出発して、丘珠へ午後1時25分に到着。同40分に出発し、新潟には午後3時25分に戻る。
トキエアは、国土交通省東京航空局(TCAB)からAOC(航空運送事業の許可)を3月31日に取得。1路線目は新潟-札幌(丘珠)線で、6月30日の開設を予定している。同社の計画路線は丘珠線のほか、新潟-仙台、中部、神戸の計4路線で年内の就航を計画しており、2路線目は仙台、その後に中部や神戸への就航を目指す。
*写真は18枚(午前→午後の順。訓練スケジュールは写真下に掲載)。
*丘珠に初飛来した午前の訓練はこちら。
午前の訓練
午後の訓練
訓練スケジュール
4/9、10、12
新潟(09:40)→丘珠(11:20/11:35)→新潟(13:20/14:00)→丘珠(15:40/15;55)→新潟(17:40)
4/13、15
新潟(09:40)→丘珠(11:20/11:35)→新潟(13:20)
4/16以降
新潟(09:20)→丘珠(11:00/11:15)→函館(12:00/12:40)→丘珠(13:25/13;40)→新潟(15:25)
丘珠に初飛来
・トキエア、札幌丘珠に初飛来 路線訓練飛行スタート(23年4月9日)
訓練計画発表
・トキエア、路線訓練飛行の計画変更 初日は新潟-丘珠2往復(23年4月7日)
・トキエア、丘珠で路線訓練飛行 4/9から3カ月間(23年4月6日)
6/30就航へ
・トキエア、新潟-丘珠6/30就航へ 国交省からAOC取得(23年3月31日)
2号機
・トキエア、2号機が新潟空港へ到着(23年3月17日)
・ピーチA321LR 3号機やトキエア2号機が新規登録 国交省航空機登録23年1月分(23年2月12日)
・トキエア、2号機JA02QQが耐空証明書取得 初のカーゴフレックス仕様(23年1月28日)
・トキエア、2号機が那覇到着へ 新潟には1月末(23年1月17日)
トキエア
・トキエアのATR72、新潟空港へ到着 制服もお披露目(22年11月5日)
・トキエア、ATR72受領 23年就航目標、県議会が融資懸念も(22年10月11日)
・トキエア、ATRと10年間の整備契約 新潟県は11億円融資へ(22年9月23日)