ユナイテッド航空(UAL)は現地時間10月18日、羽田-サンフランシスコ線の新設を米国運輸省(DOT)に申請したと発表した。2014年3月末からの夏ダイヤで、1日1往復の就航を目指す。
新路線は、12月1日で運休するアメリカン航空(AAL)の羽田-ニューヨーク線が使用していた発着枠を利用する。UALは10年10月の羽田再国際化以来、米国の航空会社では唯一、羽田への乗り入れが認められていなかった。機材や運航スケジュールは今後決定する。
UALのハブ空港であるサンフランシスコへの直行便は、最終目的地とする需要のほか、乗り継ぎ需要を取り込む。現在の成田-サンフランシスコ線も、運航を続ける。
一方、運休が決まったAALの羽田-ニューヨーク線は、羽田に夜10時15分に到着し、翌朝6時55分にニューヨークへ出発する。発着時間の制約で乗り継ぎの利便性が良くないことなどが、不採算要因となっていた。
UALの新路線は既存の発着枠転用だが、昼間に羽田から欧米へ運航できるようになる国際線発着枠の増枠分は、国土交通省が全日本空輸(ANA)を傘下に持つANAホールディングス(9202)に11枠、日本航空(JAL、9201)に5枠を配分。交渉が難航している米国の配分は見送られており、増枠分を利用した14年夏ダイヤでの米国便開設は難しいとの見方を示す関係者が多い。
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