スカイマーク(SKY/BC、9204)は4月3日、羽田空港の同社格納庫で入社式を開催した。2022年12月の再上場後初の入社式で、2023年度は162人が入社。コロナ後初となる全新入社員が出席した入社式にはボーイング737-800型機(登録記号JA737N)も“参列”し、新入社員の門出を祝った。
新入社員の内訳は、客室乗務員が77人、地上旅客職が39人、整備士が13人、ランプハンドリングが10人、パイロットが9人、総合職の総合企画コースが6人、技術企画コースが5人、障がい者雇用などを担う「ダイバーシティ推進スタッフ」が3人。13人だった2022年度から大きく増加した。2024年度は225人の採用を予定している。
同社の山本礼二郎会長は新入社員に対し、サッカー日本代表の岡田武史元監督の言葉「土台はモラール(モラル、士気)」を紹介。野球とサッカーのチームスポーツを例に挙げ、個々の意識と意欲、自覚が重要だと述べた。
洞駿(ほら・はやお)社長は第三極として設立した経緯を説明し「スカイマークで働く意義を忘れないで」と訓示。また、同社の整備士がアルコール検査時に不正を働き、酒気帯び状態で整備業務に就いた事例を紹介し、「安全意識は眠りやすい。安全がすべてに優先することを肝に銘じて」と語りかけた。
新入社員を代表し、総合職に配属の2人が洞社長を前に決意表明した。総合企画コースの吉川真央さんは「これからの日々に胸が高鳴るとともに背筋が伸びる」と話し、技術企画コースの酒井柊さんは「新しい風を吹き込む存在になる」と誓った。
入社式後に取材に応じた藤嶋海さん(総合職総合企画コース)は「コロナで航空業界をあきらめたくなかった。定時運航と安全に貢献できる社員になりたい」と決意表明。訓示では山本会長の「モラール」が印象に残ったようで、「手を抜かないで頑張りたい」と話した。
入社式に“参列”した737は、29機ある同社の機材のうち、翼端にあるウイングレットを唯一備えない機体。162人の新入社員は“レア機”に見守られながら、社会人としての第一歩を踏み出した。
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スカイマーク
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