日本航空(JAL/JL、9201)は3月24日、羽田空港第3ターミナル(旧称国際線ターミナル)の国際線サクララウンジの拡張エリアを報道関係者に公開した。滑走路を一望できる広々とした空間で、夏ダイヤ初日の26日にオープンする。本来は3年前の2020年夏に開業予定だったもので、席数を従来の約2倍となる約780席に拡大した。
—記事の概要—
・大きな窓で羽田一望
*写真特集を後日掲載予定。
大きな窓で羽田一望
サクララウンジは、JALのマイルサービス「JALマイレージバンク(JMB)」の会員向けで、26日にオープンするラウンジの場所は114番搭乗口近くのサテライトラウンジエリアの4階。席数は約380席で、2019年10月にリニューアルした5階の既存ラウンジ「サクララウンジ スカイビュー」の約403席と合わせると、2倍近い約780席に増えた。
テーマはこれまでのラウンジと同様、和の素材を使いスタイリッシュに表現した「モダンジャパニーズ」と、空間に変化を持たせた「room to room」をテーマに、旅のワクワク感を感じてもらいながらも、出張や家族旅行など、さまざまな過ごし方に対応できるよう、テーブル席やソファなどさまざまシートを用意した。
レセプションからアプローチは、和紙をあしらったバックウォールや桜のアートを壁面にしつらえ、石壁のアプローチには御影石をアクセントに取り入れた。
ラウンジとダイニングエリア「ザ・ダイニング」は、明るく解放感のある座席配置とし、大きな窓から羽田空港を見渡せるようにした。ザ・ダイニングのうち、窓に向かって右側の一部エリアはモバイルオーダーによる食事の注文が可能になっている。
シャワールームは2カ所合わせて9ブース(6+3ブース)で、マッサージチェアや喫煙室も用意した。
JALの商品・サービス開発部の岩本正治部長は「海外のお客様を中心に需要が戻ってきた。冬ダイヤ以降にエアバスA350-1000型機が羽田-ニューヨーク線に就航し、JALにとって大きな変化の年になる」と述べた。
同部の大野重穂アシスタントマネージャーは「既存のサクララウンジがだいぶ混雑してきたのでなるべく早くオープンしたいと考えていた。窓が大きく、眺望がすごく良く、座席もいろいろなタイプを用意した」と説明する。
大野氏によると、イスやテーブルなどは既製品ではなく、すべてサクララウンジ専用品だという。ドリンク類の提供エリアはシックな色調を取り入れ、「かつてのサクララウンジでよく使われていたものを取り入れ、昔からのお客様もホッとする空間にしたかった」と狙いを語った。
今回オープンするランジの営業時間は、午前6時から最終便出発まで。5階のスカイビューは午前7時から正午と午後6時から午後11時まで。
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【お知らせ】
記事初出時にサクララウンジでは提供しないメニューも含まれていたため、食事については別記事を追って掲載いたします。(2023年3月24日 22:10 JST)