幕張メッセで3月15日に開幕した防衛・セキュリティ総合展示会「DSEI Japan」の会場に、日英伊3カ国が共同開発する次期戦闘機の模型が展示されている。
次期戦闘機は、日本ではF-2戦闘機の後継機となり、2035年までの開発・配備を目指す。日本が米国以外の国と戦闘機などの防衛装備品を共同開発するのは初めてで、英国とイタリアは、英独伊西の欧州4カ国が共同開発した戦闘機「ユーロファイター」の後継機として、2035年の就役を目指す次世代戦闘機「テンペスト」の開発を進めてきた。
2022年12月に3カ国による共同開発を発表後は「グローバル戦闘航空プログラム(GCAP:Global Combat Air Programme)」として開発を進め、3カ国すべてが将来に渡り最先端の戦闘航空能力を設計、配備、アップグレードできる枠組みとしている。
各国で開発主体となる企業は、機体が三菱重工業(7011)と英BAEシステムズ、伊レオナルド、エンジンはIHI(7013)と英ロールス・ロイス、伊アヴィオで、ミッションアビオニクスシステムは三菱電機(6503)と英国のレオナルドUK、レオナルドと伊エレットロニカが参画する。
また、日本と米国は次期戦闘機とともに運用する無人機開発などで連携していく。
*写真は7枚。
関連リンク
防衛省
航空自衛隊
Team Tempest(Royal Air Force)
三菱重工業
IHI
BAE Systems
Leonardo
アビオニクス開発は4社
・次期戦闘機、三菱電機がレオナルドなどと協業契約 アビオニクスを共同開発(23年3月16日)
共同開発発表
・次期戦闘機、日英伊3カ国共同開発 F-2後継35年配備へ、米とは無人機開発(22年12月9日)
・IHI、次期戦闘機のエンジン参画 日英伊が共同開発(22年12月10日)
テンペスト
・英次世代戦闘機テンペスト、前部胴体を公開 日本も参画、5年以内に初飛行=ファンボロー航空ショー(22年7月21日)
・英BAE、日本に子会社設立 防衛省と関係強化(22年4月6日)
・日本の次期戦闘機、英BAEが開発支援提案(20年11月4日)
・英BAE、次世代戦闘機テンペストの風洞実験 3Dプリンターで模型作成(20年8月31日)
・BAE、英次世代戦闘機テンペスト向け新工場(20年7月14日)