世界の航空関連情報を提供する英国のOAGは、2022年の定時運航順守率が高かった空港を公表し、運航規模が最も大きな「メガ空港」部門の首位に羽田空港を選出した。また、全体部門の上位4空港を伊丹空港などの日本勢が占めた。
OAGは、定刻より15分以内に出発・到着したものを「定時運航」とし、各空港をランク付けした。2022年の暦年で出発便の提供座席が250万席以上の空港を対象とし、このうち上位20空港を「メガエアポート」とした。また、「アジア太平洋」と「北米」「欧州」「中南米」「中東・アフリカ」の5地域別でも集計した。
—記事の概要—
・全体部門
・メガエアポート
・アジア太平洋
・欧州
・中南米
・中東・アフリカ
・北米
全体部門
提供座席が250万席以上の空港を対象とした「全体部門」では、伊丹空港が首位。定時運航率は91.45%、運航便のキャンセル率は1.04%だった。
2位は松山空港で定時運航率が91.44%、3位は宮崎空港で91.34%、4位は中部空港で90.78%、5位はダーバン(南アフリカ)のキング・シャカ国際空港で89.73%だった。
メガエアポート
全体部門のうち上位20空港を選出した「メガエアポート」部門では、羽田空港が首位。定時運航率は88.06%、運航便のキャンセル率は2.10%だった。
2位は米ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港で定時運航率が80.08%、3位は米シアトル・タコマ国際空港で79.98%、4位はヒューストン(米国)のジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港で79.72%、5位は米シャーロット・ダグラス国際空港で79.59%だった。
アジア太平洋
アジア太平洋は、上位10空港のうち9位までを日本勢が独占。首位は伊丹空港(定時運航率91.45%)だった。
2位は松山空港(91.44%)、3位は宮崎空港(91.34%)、4位は中部空港(90.78%)、5位は鹿児島空港で89.05%だった。
欧州
欧州の首位は独シュトゥットガルト空港が獲得。定時運航率は84.20%、運航便のキャンセル率は2.45%だった。
2位はアイルランドのダブリン空港で定時運航率が82.69%、3位はマルタ国際空港で81.75%、4位はイタリアのローマ・チャンピーノ空港で80.73%、5位はトロンハイム空港(ノルウェー)で79.67%だった。
中南米
中南米の首位はフォルタレザ(ブラジル)のピント・マルチンス国際空港が獲得。定時運航率は88.81%、運航便のキャンセル率は1.06%だった。
2位はパナマシティ(パナマ)のトクメン国際空港で定時運航率が88.65%、3位はベロオリゾンテ(ブラジル)のタンクレド・ネヴェス国際空港で87.26%、4位はクスコ(ペルー)のアレハンドロ・ベラスコ・アステテ国際空港で87.08%、5位はキト(エクアドル)のマリスカル・スクレ国際空港で87.00%だった。
中東・アフリカ
中東・アフリカの首位はダーバンのキング・シャカ国際空港が獲得。定時運航率は89.73%、運航便のキャンセル率は1.37%だった。
2位は南アフリカのケープタウン国際空港で定時運航率が87.02%、3位はアンマン(ヨルダン)のクィーンアリア国際空港で84.31%、4位はバーレーン国際空港で82.13%、5位はオマーンのマスカット国際空港で81.98%だった。
北米
北米は、上位5空港を米国勢が独占。首位はソルトレイクシティ国際空港で定時運航率は83.59%、運航便のキャンセル率は1.08%だった。
2位はボイシ空港で定時運航率が82.92%、3位はフレズノ・ヨセミテ国際空港で81.58%、4位はスポケーン国際空港で81.29%、5位はツーソン国際空港で81.26%だった。
関連リンク
OAG
・提供座席が最も多い国際線は? 国内線トップ10に羽田3路線=英OAG(22年10月15日)
・夏ダイヤの提供座席数、最も多い航空会社は? 英OAG、上位20社データ公開(20年11月5日)
・各国の定期便、新型コロナでの減少率は? 英OAG、日本語版データ公開(20年6月12日)
・19年の空港定時性、羽田メガ部門2位 首位はモスクワ、大規模部門1位に伊丹 英OAG(20年1月9日)
・19年定時性、世界一はガルーダ スカイマークは“LCC”首位(20年1月6日)
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