ネパール中部のポカラで現地時間1月15日(日本時間同日)、イエティ航空(NYT/YT)のカトマンズ午前10時32分発ポカラ行きYT691便(ATR72-500型機、登録記号9N-ANC)が墜落した。ネパール民間航空局(CAAN)によると、乗客乗員72人が乗っており、これまでに29人の死亡が確認された。
*その後68人の死亡確認。記事はこちら。
CAANの15日午後2時15分(日本時間午後5時30分)の発表によると、YT691便は15日午前10時50分(同午後2時5分)に管制官と交信後、消息を絶ったという。
YT691便に乗っていた72人の内訳は、乗客68人と乗員4人。乗客のうち、男性が37人、女性が25人、子供が3人、座席を使用しない幼児が3人で、国籍別ではネパール人が53人、インド人5人、ロシア人4人、韓国人2人、アイルランドと豪州、アルゼンチン、フランスが各1人だった。
これまでの死者29人のうち、男性が18人、女性は10人、子供は1人だという。
イエティ航空は6機のATR72を保有。Aviation Wireの調べによると、事故機はインドのキングフィッシャー航空(13年に運航停止)が16年前の2007年8月に受領した機体で、座席数は1クラス66席だった。その後2社を経て、イエティ航空は2019年4月に受領している。
イエティ航空では、2022年5月29日に子会社のタラ・エアが運航するDHC-6-300型機「ツインオッター」がポカラからジョムソムへ向かう途中、山腹に激突して墜落。22人が死亡している。
*CAANの発表に基づき内容を更新しました(23年1月15日 18:05 JST)。
関連リンク
Yeti Airlines
Civil Aviation Authority of Nepal
・ネパールYT691便墜落、死者69人に 16日は全便欠航(23年1月16日)