空港 — 2013年10月4日 18:46 JST

中部空港、LCCターミナル延期 駐機場はドリームリフター増便対応へ

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 中部国際空港会社は10月3日、LCC(低コスト航空会社)の就航を考慮した新ターミナルと隣接する駐車場について、2014年下期としていた開業予定を延期すると発表した。

セントレア南側地区の整備事業。左が今回発表内容(中部空港会社の資料から)

 中部空港(セントレア)を第2拠点化する予定だったエアアジア・ジャパン(WAJ)が撤退することが影響している。WAJは12月20日からバニラ・エアとして再出発するが、現時点では中部就航を明言していない。

 空港会社では今後、LCCをはじめ航空会社の動向をみながら、機能や規模、スケジュール、コンセプトなどを見直すが、計画は進めていく。

 同じく空港南側地区に整備する駐機場については、エアバスA320型機など小型機への対応強化を予定していたが、計画を一部変更。ボーイング787型機の大型部品輸送に使用している「ドリームリフター」が、年末以降増産と共に運航回数が増加するため、15年3月を目途に404番から406番の3スポットに給油施設を新設する。

 現在ドリームリフターの荷受けは、給油のできる401番から403番を使用しているが、404番から406番のほうが荷物の出し入れに適した場所にある。給油施設の新設に伴い駐機場所も同スポットへ移し、401番から403番は今後就航する旅客便用として使用する。

 空港会社によると、ドリームリフターの便数は現在1カ月に10便前後だが、787の増産に合わせて倍増する見込み。

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