韓国の新興航空会社エアプレミア(APZ/YP)は12月23日、ソウル(仁川)-成田線を週4往復で開設した。同社初の日本路線で、ボーイング787-9型機で運航する。
エアプレミアは2017年7月設立。機材は787-9が3機で、ソウルからシンガポール、ホーチミン、ロサンゼルスの3都市へ就航しており、FSC(フルサービス航空会社)とLCC(低コスト航空会社)の間に位置する「ハイブリッド航空会社」と位置づけている。
成田線の運航日は月曜と水曜、金曜、日曜で、成田は第2ターミナルへ乗り入れる。運航スケジュールは、成田行きYP731便が水曜と金曜は仁川を午前8時に出発し午前10時40分に着く。日曜と月曜は仁川を午前8時30分に出発して午前11時30分に到着する。
ソウル行きYP732便は、水曜と金曜は成田を午前11時50分に出発し、午後2時20分着。日曜と月曜は成田を午後0時40分に出発して午後2時50分に到着する。
席数は2クラス309席または338席。いずれの客室仕様も56席がプレミアムエコノミーで、残りはすべてエコノミークラスになる。主力の309席仕様の場合、シートピッチはプレエコが42インチ、エコノミーは35インチで、エコノミーはFSCの国際線機材でみられる34インチより1インチ(約2.5センチ)広い。
エアプレミアのオ・チャンウ日本地域代表/支店長は「LCCより良いサービスを望む人に向けたハイブリッド航空会社で、新しい市場を作りたい」と話す。運賃はFSCとLCCの中間で、4時間以上の便ではFSCのように機内食を2回提供するという。今後2機の787-9を受領し、ソウル-ニューヨーク線、パリ線の開設を計画している。
23日の初便は、3機のうち唯一の338席仕様機(登録記号HL8517)による運航を予定していた。しかし、現地時間19日に仁川空港の誘導路をトーイングカー(牽引車)で同機をけん引中、同空港を出発したラオス航空(LAO/QV)のビエンチャン行きQV924便(エアバスA320、RDPL-34199)と接触。翼の一部が損傷したため、23日の成田線は309席仕様機で運航することになり、初号機(HL8387)が投入された。
ソウル発YP731便(乗客277人、幼児ゼロ)は、40分早着となる午前10時に成田の66番スポットへ到着。到着時には消防車による放水アーチの歓迎を受けた。ソウル行きYP732便は満席近い乗客293人(幼児1人含む)を乗せ、定刻より1時間16分遅れて午後1時6分に出発した。機材変更の影響で乗客の案内に時間がかかったようだ。オ氏によると両便とも乗客の大半が韓国人だが、成田発は予約ベースで日本人が50人程度いたという。
YP732便の乗客には、成田空港を運営する成田国際空港会社(NAA)からフライトタグとステッカー、ボールペンのセットが記念品としてプレゼントされた。
*写真は16枚(初便の実績と運航スケジュールは写真下に掲載)。
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