ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は現地時間12月21日正午(日本時間22日午前2時)すぎ、米国の首都ワシントンD.C.近くのアンドルーズ空軍基地へ到着した。ウクライナ国境に近いポーランド東南のジェシュフ・ジャシオンカ空港から、米空軍の要人輸送機C-40B(01-0041)で約9時間50分かけて米国入りした。
ゼレンスキー氏がウクライナを離れるのは、ロシアの侵攻以来初めて。到着時にはルーファス・ギフォード儀典長やウクライナのオクサナ・マルカロワ駐米大使らが出迎えた。
午後4時30分(日本時間22日午前6時30分)すぎからは、ホワイトハウスでジョー・バイデン大統領とともに記者会見を開き、ゼレンスキー氏は米国の支援に謝意を示した。その後、ゼレンスキー氏は米議会で演説した。
航空機の位置情報を提供するウェブサイト「フライトレーダー24(Flightradar24)」によると、日本時間22日午前2時すぎの時点で、ゼレンスキー氏が乗ったC-40Bによるコールサイン「SAM910」のリアルタイム追跡者数は1万7500人を超え、同時間帯で世界第1位だった。
C-40Bは、小型旅客機737-700のビジネスジェット版「BBJ」をベースにした要人輸送機。737-700の胴体に737-800の主翼と着陸装置を組み合わせている。軍や政府の要人の移動に使用され、米空軍によるとブロードバンド・データ/ビデオ送受信機能、セキュリティが確保された音声/データ通信機能などを備えており、高度な通信システムを搭載しているという。乗客定員は26-32人。
関連リンク
PRESIDENT OF UKRAINE
The White House
C-40B/C(USAF)
Flightradar24
・ペロシ下院議長搭乗のSPAR19、Flightradar24史上最多の追跡者記録(22年8月3日)