ケアンズ-羽田線を2023年6月28日に開設するヴァージン・オーストラリア(VOZ/VA)。同社初の日本路線で、新たに導入するボーイング737-8(737 MAX 8)で運航する。
豪ヴァージンは当初、2020年夏ダイヤでの羽田空港の昼間時間帯増枠で割り当てられた1枠分を活用し、ブリスベン-羽田線を同年3月に開設する予定だった。その後、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行に加え、同年4月に新型コロナの影響により日本の民事再生手続に当たる「任意管理」に入り、事実上の経営破たん状態となったことから就航を延期した。
一旦は頓挫しかかった羽田就航へどのようにこぎ着けたのか。ブリスベンからケアンズへ変更した理由は何か。再建後の機材戦略は──。豪ヴァージンのマイル制度「ベロシティ・フリークエント・フライヤー」のCEO(最高経営責任者)で、日本就航担当のニック・ローラック氏と、豪ヴァージンでジェネラルマネージャー・セールスを担当するダレン・マクダーモット氏の、豪州から来日したキーパーソン2人が都内で取材に応じた。
—記事の概要—
・737-8で羽田就航
・737-10遅延「影響ない」
・羽田発着枠返上「期限なし」
・20年11月に経営再建終了
・アライアンス入らない
737-8で羽田就航
就航が当初の予定から3年以上延期することについて、ローラック氏はコロナと経営破たんの両方が影響したとした上で、「会社の再生を図る上で、日本市場への参入が優先事項のひとつだった」と強調。破たん前に保有していた
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