ヴァージン・オーストラリア(VOZ/VA)は現地時間12月14日、ケアンズ-羽田線を、2023年6月28日に開設すると発表した。1日1往復を、新たに導入するボーイング737-8(737 MAX 8)で運航する。同社の日本就航は初めてで、同日から全日本空輸(ANA/NH)とのコードシェア(共同運航)を開始する。
運航スケジュールは、羽田行きVA77便がケアンズを午後1時15分に出発し、午後8時着。ケアンズ行きVA78便は午後9時45分に羽田を出発し、翌日午前6時15分に到着する。航空券は2023年初頭に発売する見通し。
豪ヴァージンは当初、2020年夏ダイヤでの羽田空港の昼間時間帯増枠で割り当てられた1枠分を活用し、ブリスベン-羽田線を同年3月に開設する予定だった。その後、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行に加え、同年4月に新型コロナの影響により日本の民事再生手続に当たる「任意管理」に入り、事実上の経営破たん状態となったことから就航を延期。当時保有していた777-300ERとエアバスA330-200型機の長距離機材を退役させ737の単一機種に統一したことから、日本就航が一旦は頓挫した。
その後、米投資会社のベイン・キャピタルへ売却し、2020年11月に新しい経営陣を迎えて経営再建が終了。豪国内線に注力しているが、航続距離が6570キロの737 MAX 8を新たに導入することで、国際線へ再参入する。737 MAX 8の初号機は2023年初頭に受領する見込み。
羽田路線は豪大陸東海岸のブリスベンから、観光需要が旺盛な北端のケアンズに就航地を変更。シドニーやメルボルンなど、豪国内の主要都市への乗り継ぎ需要の獲得も狙う。
豪ヴァージンが開設予定だったブリスベン-羽田線は、12月1日にカンタス航空(QFA/QF)が週3往復で就航。来年3月にはメルボルン線を週4往復で開設を計画しており、2路線合計で週7往復を運航することで、カンタスに割り当てられた「1枠分」を使用する(関連記事)。
運航スケジュール(23年6月28日から)
VA77 ケアンズ(13:15)→羽田(20:00)
VA78 羽田(21:45)→ケアンズ(翌日06:15)
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Virgin Australia
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