全日本空輸(ANA/NH)を中核とするANAグループは12月12日、羽田空港近くの羽田神社(東京・大田区)とタイアップした御朱印帳の販売を始めた。廃棄される木屑から作ったMDF合板を表紙と裏表紙に採用したアップサイクル品で、羽田神社は航空ファン用にデザインした御朱印も用意する。御朱印帳は今年8月に発売した穴守稲荷神社(東京・大田区)に続く第2弾となる。
御朱印帳のデザインは前回同様、2種類を用意。ANAデザインの御朱印帳は、表紙にANAが主力としているボーイング787型機をあしらったほか、下部のラインはコーポレートカラーの青色で仕上げ、主翼をイメージしてデザインした。
羽田神社デザインは漁で使う網に加え、毎年7月の例大祭の神輿を中心にデザイン。ANAのコーポレートカラーで仕上げた青いラインは、羽田神社を支えるANAを表現しているという。2種類とも表紙の合板を破魔矢の矢羽根柄に切り抜き、新型コロナなどの病魔をはらう思いを込めた。御朱印を48面捺印できる。
ANAデザインは、羽田空港新整備場地区の機体工場見学ツアー「ANA BLUE HANGAR TOUR」の売店と、ANAグループのANAウィングフェローズ・ヴイ王子が手掛ける通販サイト「ANA UP-CYCLE PROJECT SHOP」で扱う。1冊3300円。通販サイトの場合は送料や手数料が別途かかる。羽田神社デザインは社務所で頒布し、1冊3500円で御朱印代込み。いずれも初回は2000冊ずつ用意し、増刷を予定する。
羽田神社は羽田地区の氏神で、航空各社や航空関係者が、運航・航空安全など「空の安全」を祈願。ANAグループの氏神でもあり、運航安全と航空安全を祈願している縁から、今回の企画をANAの社内提案制度で発案した。
羽田神社は日本航空(JAL/JL、9201)との共同企画も始め、JALが羽田空港で使っていた航空機の車止め「チョーク」の廃棄品を有効活用した「合格祈願御守り」や、神社の本殿と飛行機などを描いた御朱印帳を販売する(関連記事)。
羽田神社が用意する航空ファン向けの御朱印は、航空会社とのコラボ御朱印帳のみに押す。現在は穴守稲荷を含めたANAデザインの2冊のみが対象で、JALデザインの御朱印帳も対象となる。
関連リンク
全日本空輸
羽田神社
ANA UP-CYCLE PROJECT SHOP
・JAL、使用済み車止めで”滑り止め” 羽田神社と合格祈願御守り(22年11月17日)
・ANA、穴守稲荷とタイアップ御朱印帳(22年8月17日)