成田国際空港会社(NAA)は9月26日、国内の空港で唯一実施している入り口の検問について、2015年3月までに廃止する方針を明らかにした。
12年6月に就任したNAAの夏目誠社長は、セキュリティーチェックのノンストップ化を就任以来掲げており、14年度中の年間発着回数30万回化やLCC(低コスト航空会社)の就航による旅客増加に対応できる体制づくりを目指す。
NAAでは今年3月から2カ月間、警備システムの実証実験を、空港第2ビル駅のセキュリティーチェックエリアとターミナルビルまでの通路約100メートルで実施。実験結果を基に、14年3月末までに約150台の監視カメラを設置する。
実証実験で使用した危険物探知装置は導入を見送り、爆発物探知犬の導入などの検討を進めていく。また、車両ゲートでは車両の入場管理や記録を行うシステムの整備を予定しており、14年秋頃の完成を目指す。
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