エアバス, エアライン, 機体 — 2022年10月29日 17:03 JST

台湾スターラックス航空、A350初受領 4月にロサンゼルス就航

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 台湾の新興航空会社スターラックス航空(星宇航空、SJX/JX)は現地時間10月28日、同社初の大型機エアバスA350-900型機の初号機(登録記号B-58501)を仏トゥールーズで受領した。28日午後6時すぎにトゥールーズを出発し、台北の桃園国際空港には29日午後2時30分(日本時間同日午後3時30分)すぎに到着した。パイロットライセンスを持つ張國煒(チャン・クォウェイ)会長が自ら操縦した。東南アジア路線から導入し、来年4月にはロサンゼルスへ就航する見込み。

スターラックス航空のA350-900初号機(同社サイトから)

 A350の座席数は4クラス306席で、ファーストクラス4席、ビジネスクラス26席、プレミアムエコノミークラス36席、エコノミークラス240席。ファーストとビジネスは、プライベート空間を確保するためのスライドドアを設けた個室タイプとなる。同社によると、台湾の航空会社で唯一ファーストクラスを現行で設定する機材になるという。

 内装は、小型機A321neoと中型機A330neoから継承され、BMWグループ傘下のデザインワークスが担当。シートは落ち着いた色合いのローズゴールドをメインにアースゴールドをあしらい、温かみのある素材を採用したという。また、描かれたイラストが実際に動き、乗客を迎えるウェルカムパネルを設けた。照明は飛行時間に応じて調整し、客室の雰囲気に変化をつけられるようにした。

 4Kの個人用モニターを採用し、Bluetoothによるワイヤレス接続が可能。モニターのサイズはファースト32インチ、ビジネス24インチ、プレミアムエコノミー15.6インチ、エコノミー13.3インチとした。

スターラックス航空のA350-900初号機(同社資料から)

スターラックス航空のA350-900初号機(同社サイトから)

 2号機は12月に受領予定。乗務員の訓練後、2023年1月に慣熟飛行を終えて東南アジア路線に投入予定で、4月にはロサンゼルスへ就航する見通し。

 スターラックスはエバー航空(EVA/BR)で会長を務めた張会長が2018年5月に設立したフルサービス航空会社(FSC)で、2020年1月23日に就航。初の日本路線は2020年12月15日就航の関西線で、翌16日の成田線、今年2月17日の福岡線と開設し、28日に那覇と札幌の2路線が加わり5路線となった。今後は中型機のA330-900(A330neo)を成田に11月1日から、関空へは2023年1月20日から導入する。

関連リンク
スターラックス航空

スターラックス航空
スターラックス航空、那覇と札幌就航 台北から日本5路線に(22年10月29日)
MROジャパン、海外からも整備受託 スターラックス航空から(22年10月28日)
スターラックス航空、A350初号機を28日受領 ファーストクラス設定(22年10月27日)
スターラックス航空、関空にA330neo1月導入 12月から増便(22年10月24日)
台湾スターラックス航空、成田にA330neo 11/1から、日本3路線増便も(22年9月20日)
台湾スターラックス航空、札幌と那覇10/28就航 台北から日本5路線に(22年9月12日)
スターラックス航空、A330neo初受領(22年2月21日)
スターラックス航空、福岡就航 台北から週1往復「貨物で実績重ねたい」(22年2月17日)
台湾スターラックス航空、放水アーチくぐり成田就航 会長自ら操縦(20年12月16日)
台湾スターラックス航空、関空就航 日本初、台北から(20年12月15日)

  • 共有する:
  • Facebook
  • Twitter
  • Print This Post