日本航空(JAL/JL、9201)は10月17日、オミクロン株に対応した新型コロナワクチンの職域接種を羽田空港で始めた。同社の職域接種としては4回目で、パイロットや客室乗務員、旅客係員などグループ会社を含む主に運航現場で働く社員のうち希望者が対象。今年2月から実施された3回目の職域接種を利用した約1万1000人と同程度の社員が接種する見込み。
職域接種は羽田第1ターミナルの会議室で実施。17日は約50人が接種する見通しで、10月中は1日約100人、11月以降は約200人が予約できるようにする。
17日に接種した客室乗務員の古澤加奈子さん(27)は「これまでワクチンを接種したことで罹患(りかん)することなくやってこれたので、早く接種したかった。会社で打てる安心感がある」と話した。
JALは1回目の職域接種を2021年6月14日から実施。4回目となる今回の接種完了は、2023年2月ごろになる計画だが、前倒しになる可能性もあるという。
オミクロン株対応ワクチンは、1回目と2回目の接種を終えた12歳以上の人が打てる。
全日本空輸(ANA/NH)も、17日から始めた4回目の職域接種でオミクロン株対応ワクチンを使用。初日はパイロットや客室乗務員など16人が接種した。羽田空港など東京地区で働くANAグループ社員のうち希望者が対象で、1日当たりの接種者数は20人から始めて徐々に増やし、最大1日300人が接種できるようにして、年末までに終える見通し。
関連リンク
職域接種に関するお知らせ(厚生労働省)
日本航空
・JAL、羽田で職域接種3回目開始 1日500人規模、ANAも実施(22年2月14日)
・JALもワクチン職域接種 羽田でパイロットとCAから、週内に地上係員も(21年6月14日)
・ANA、羽田でワクチン職域接種開始 パイロットとCAから(21年6月13日)