新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で開催が見送られてきた「空の日」のイベントが、今年は各地で開催されている。国土交通省や航空会社などで構成する羽田空港「空の日」実行委員会は、2019年以来3年ぶりに「空の日フェスティバル」を9月17日に開き、多くの人でにぎわった。
羽田へ乗り入れる国内線を運航する日本航空(JAL/JL、9201)や全日本空輸(ANA/NH)など6社は、国交省東京空港事務所や羽田のターミナルを運営する日本空港ビルデング(9706)と合同で見送りを実施。ターミナルでは、航空会社の仕事の体験教室や紙飛行機教室、グッズ販売、社員や職員による演奏会などが開かれた。
地元の大田区も羽田イノベーションシティ(HICity)で区内の観光情報の発信や和太鼓の演奏などを行い、近接する都市計画公園予定地では、電動バイクなどを体験できるモビリティイベント「Sunday E park(サンデー・イー・パーク)」を開催した。
また、17日はエリザベス女王の国葬に参列される天皇皇后両陛下の出発日だったことから、3年ぶりの空の日イベントで賑わう羽田から政府専用機B-777(80-1111)がロンドンへ向けて出発した(関連記事)。
空の日当日の20日には、羽田空港近くの穴守稲荷神社(東京・大田区)で、長らく途絶えていたという航空安全祈願祭が行われた。
首都圏では、成田空港を運営する成田国際空港会社(NAA)などが10日からイベントを開催。伊丹など関西3空港を運営する関西エアポート(KAP)も、「空の日エアポートフェスティバル」を10月15日に開催する。
空の日の起源は、政府が1940(昭和15)年に制定した「航空日」にあり、第1回は同年9月28日、翌1941(昭和16)年に航空関係省庁間協議で9月20日となった。民間航空再開40周年にあたる1992(平成4)年に、より親しみやすいネーミングとして現在の「空の日」に改められた。この時に9月20日から30日までを「空の旬間」と定め、前後に各地で航空関連のイベントが開かれている。
*写真は15枚。
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羽田空港「空の日」フェスティバル2022
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