米レイセオン・テクノロジーズ傘下のレイセオン・ミサイルズ&ディフェンス(RMD)は、改良型の中距離空対空ミサイル「AMRAAM(アムラーム)」の契約を9億7200万ドル(約1406億円)で米空軍から受注した。ミサイルのハードウェアとソフトウェア双方をアップデートするF3R(形状・組み込み・機能の刷新)プログラムの下で開発されたAIM-120D3とAIM-120C8ミサイルの全ロットを製造するAMRAAM初の契約となる。
同契約では、米空軍と海軍にミサイルを提供するほか、米国と同盟国の生産ラインを拡張し、19カ国にAMRAAMを供給する。
F3Rプログラムでは、ミサイル誘導部の回路基板とハードウェアをアップグレードすることで、AIM-120D3とAIM-120C8 AMRAAMのレガシーソフトウェアをリホストした。
米空軍は、6月に生産型のAIM-120D3の標的に対する初の実射試験に成功。年内に2回の実射試験を予定している。
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Raytheon Technologies
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