ロールス・ロイスは現地時間9月11日、ボーイング787-9型機に搭載予定のエンジン「トレント1000 パッケージC」がEASA(欧州航空安全局)から型式証明を取得したと発表した。
同エンジンの離陸推力は7万4000ポンド。2014年にローンチカスタマーであるニュージーランド航空(ANZ)へ初号機が引き渡される787-9に搭載され、787-8でも搭載が予定されている。
ロールス・ロイスでは、トレント1000のアップグレード版「トレント1000-TEN」(推力7万8000ポンド)の開発も進めており、16年の運航開始を予定。ボーイングが6月のパリ航空ショーでローンチした、787-9(250から290席)よりも15%程度座席数が多い787-10(300から330席)を含む、すべての787に搭載可能となっている。
トレント1000のプログラム・ディレクターを務める、ロールス・ロイスのジョン・グリフィス氏は「型式証明取得は一つのマイルストーン。787-9の初フライトの早期実現に向け、ボーイングと密接に協力していく」とコメントしている。
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