JAL稲盛和夫元会長が死去　90歳

　日本航空（JAL/JL、9201）の元会長で、名誉顧問の稲盛和夫氏が8月24日午前8時25分に、京都市内の自宅で老衰のため死去した。90歳だった。通夜と葬儀は近親者を中心に執り行われた。

8月24日に死去したJALの稲盛名誉会長＝13年3月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

　稲盛氏は1932年鹿児島市生まれ。1955年に鹿児島大学工学部を卒業後、松風工業（京都市）に入社した。1959年4月に京都セラミック（現京セラ、6971）を設立。社長、会長を経て、1997年から取締役名誉会長（2005年からは名誉会長）を務めた。

　2010年2月には政府の要請を受け、同年1月19日に経営破たんしたJALの会長に就任。会長就任後は部門別採算性とフィロソフィ教育により経営再建に取り組んだ。代表取締役会長を経て、2012年2月から取締役名誉会長（2013年からは名誉会長）、2015年4月に名誉顧問となった。

　JALは「卓越したリーダーシップにより構造改革と意識改革を進め、再生へと導いていただいた。多大な貢献と功績に改めて感謝する」とコメントを発表し、哀悼の意を表した。

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