エチオピアの首都アディスアベバのボレ国際空港で、エチオピア航空(ETH/ET)のボーイング737-800型機(登録記号ET-AOB)が、着陸に向けた降下開始が遅れるトラブルがあった。パイロットの居眠りが原因との報道がある。
エチオピア航空の現地時間8月19日の発表によると、トラブルが起きたのは15日のスーダンの首都ハルツーム発アディスアベバ行きET343便。「管制官との通信が一時途絶えたとの報告を受けたが、その後通信が回復したため安全に着陸した」といい、パイロットは調査のため乗務から外れたという。737は通常パイロット2人で操縦するが、発表では「クルー」と表現しており、対象となったパイロットの人数は明らかにしていない。
航空機事故・事件を報じる「The Aviation Herald」によると、ET343便のパイロットが居眠りをしていたため、ボレ空港の滑走路(RWY25L)への降下開始地点を通過して飛行を続け、管制官が何度もパイロットに呼びかけても応答がなかったという。
航空機の位置情報を提供するウェブサイト「フライトレーダー24(Flightradar24)」によると、ET343便はRWY25Lのやや南側上空を高度3万7000フィートで通過した。Aviation Heraldは、RWY25Lを通過後にオートパイロットが解除され、パイロットはこの警告音で目を覚まし、約25分後に着陸したと報じている。
エチオピア航空は19日の発表で、「調査結果に基づき、適切な是正措置が取られるだろう」との見解を示した。また、パイロットが居眠りとの報道については言及していない。
関連リンク
Ethiopian Airlines
Flightradar24
The Aviation Herald
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