国土交通省の関東地方整備局と東京航空局(TCAB)、京浜急行電鉄(9006)の3者は8月8日、京急の羽田空港第1・第2ターミナル駅で「引上線」の新設工事に着手したと発表した。引上線は列車の入れ替えを行うもので、品川駅の改良と合わせて輸送力を強化する。
引上線の整備は、羽田空港の国際競争力強化に向けて空港機能の拡充につながる取り組みとして、トンネルなど「鉄道基盤施設」を関東地方整備局、線路やホームなど「鉄道施設」を京急が整備する。品川駅のホームと線路の2面4線化と合わせ、羽田第1・第2ターミナル駅の現在は行き止まりとなっている第2ターミナル側に引上線を整備することで、輸送力を1時間当たり片道3本増やし、都心と羽田間の利便性向上を図る。
今回の引上線整備にあたり、駅と第2ターミナルを結ぶ地下2階にある連絡通路の一部を撤去する必要があるため、工事期間中の歩行者動線を確保するための「仮切り回し通路」から整備する。現在の歩行者通路から仮切り回し通路への変更は2025年度ごろを予定している。
都心から羽田空港へは、JR東日本(東日本旅客鉄道、9020)が2029年度の開業を視野に「羽田空港アクセス線(仮称)」の建設を計画している。
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国土交通省関東地方整備局
京浜急行電鉄
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京急
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