エアバスは現地時間8月3日、エティハド航空(ETD/EY)がA350F貨物機を7機確定発注したと発表した。同社のA350ファミリーは、受領済みの5機のA350-1000と合わせて12機となる。
開発中のA350Fは大型旅客機A350の貨物型で、最大離陸重量は319トン、ペイロードは最大109トン、航続距離は8700キロメートル(4700海里)。全長は70.8メートルで、A350-900の66.8メートルとA350-1000の73.79メートルの間の長さとなる。エアバスによると、胴体の長さと容量は、業界標準のパレットや貨物コンテナに最適化したといい、機体後部左側に貨物ドアを設けた。
エンジンは、ロールス・ロイスのA350向けエンジン「Trent XWB(トレントXWB)」のうち、A350-1000向けのTrent XWB-97が採用された。燃費とCO2(二酸化炭素)排出量はボーイング777F貨物機と比べて20%以上少なくなるという。また、2027年に発効するICAO(国際民間航空機関)のCO2排出基準をクリアする。
エアバスは2021年7月にA350Fの開発を決定し、2025年に就航予定。今回の契約締結で、6社から31機の確定発注を獲得した。
A350F
・エティハド航空、A350F貨物機を7機発注へ(22年2月16日)
・シルクウェイ・ウエスト航空、A350F貨物機発注 27年受領(22年6月29日)
・シンガポール航空、A350F貨物機を7機確定発注 25年から747更新(22年2月17日)
・CMA CGMエアカーゴ、A350Fを4機発注(21年11月21日)
・ALC、エアバス機111機発注へ A350F貨物機も(21年11月16日)
・エアバス、A350貨物型開発へ 25年就航視野(21年7月31日)