シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル(千葉・浦安市)は7月25日、ホテル内にボーイング737型機のフライトシミュレーターを8月1日から設置すると発表した。資格を保有するインスタラクターが指導し、パイロット体験を提供する。また、前政府専用機「B-747-400」のスペアパーツを活用した客室のモックアップも設置。シミュレーターとモックアップの両方を導入するのは、ホテル業界としては世界初となる。
—記事の概要—
・本物のコックピット再現
・シミュレーターで「非日常リゾート体験」
本物のコックピット再現
フライトシミュレーター「SKY Experience」は、実物大の操縦かんやスイッチなどを搭載。ソフトウェアもボーイングと同じものを使用し、本物のコックピットを再現する。体験中は操縦士技能証明の資格を所持するインストラクターが指導する。世界中の約4万5000空港から好きな飛行ルートや時間を設定し、本格的な飛行体験を提供する。
同時に導入する客室のモックアップは全長約13メートル。2019年3月末で退役した初代政府専用機の座席やカーペットなどを設置する。フライトシミュレーターはモックアップと併設する。
フライトシミュレーターと客室のモックアップは、いずれもフライトシミュレーターでの訓練事業を展開するスカイアートジャパン(Skyart JAPAN、東京・品川)が運営。同社は旧政府専用機のスペアパーツ販売も手がけている。
1-2人で利用できる30分コースと、1-4人で利用できる70分コースの2つを用意する。いずれも10分間のブリーフィングを含む。宿泊者の利用料金は、30分コースが1万5000円から、70分コースが3万円から。宿泊者以外は30分1万9800円、70分3万9600円で利用できる。シェラトンによると設置は期間限定ではなく、無期限で運営するという。
シミュレーターで「非日常リゾート体験」
指導するインストラクターは、過去に航空会社でエアバスA320型機を操縦していた。航空会社は非公表で、現在はスカイアートジャパンに転籍し、737のインストラクターを務めている。
シミュレーターは、スカイアートジャパンがパーツを各社から取り寄せて仕上げた。同社のアルパ アブドラ代表によると、ホテルでの組み立ては3カ月程度かかるという。
シェラトンによると、今回の企画は2021年11月ごろに始まったという。ホテル内には家族で楽しめる施設が多くあることから、シミュレーターの設置により「非日常リゾート体験を提供」(シェラトン)し、家族連れなどのさらなる集客強化を狙う。
関連リンク
SKY Experience(Marriott Bonvoy)
シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル
Skyart JAPAN
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