企業, 機体 — 2013年9月5日 07:16 JST

新日鉄住金、東邦チタニウムと航空機向けチタン事業新会社

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 新日鉄住金(5401)は9月4日、直江津製造所のチタン素材溶解事業の一部を9月中旬に分社し、新会社「日鉄住金直江津チタン」を設立すると発表した。また、新会社が行う第三者割当増資を、2014年4月に東邦チタニウム(5727)が1億3600万円で引き受ける。出資比率は、新日鉄住金66%、東邦チタニウム34%。

 今後需要拡大が見込まれる、航空機分野向けチタン合金事業に適したチタンインゴット(中間製品)を溶解製造する体制を確立し、製造能力やコスト競争力を高める。

 新会社を両社の合弁事業とすることで、東邦チタニウムが持つチタン溶解技術を活用する。主要設備は、スクラップが活用でき、原料選択で競争力のある「EB炉」1基と、成分の均質性が確保できる「VAR炉」2基。2基のVAR炉は、第三者割当増資で得た資金で、大阪チタニウムテクノロジーズから購入する。

 生産開始は14年4月を予定。

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