航空宇宙防衛大手の英BAEシステムズは、米ロッキード・マーチンの長距離対艦ミサイル「LRASM」向け追加誘導システムを総額3800万ドルで受注した。
BAEによると、同社の無線周波数センサーにより、LRASMは攻撃的な電磁気戦争環境下で特定の海上目標を長距離から攻撃できるようになるといい、低コストでシーカー技術を提供できるとしている。
LRASMは既存の対艦ミサイル「ハープーン」の後継を目指しており、F-35「ライトニングII」戦闘機、F/A-18E/F「スーパーホーネット」戦闘攻撃機、B-1B「ランサー」爆撃機、P-8A「ポセイドン」哨戒機などの軍用機や、Mark 41垂直発射システムを装備したミサイル巡洋艦などでの運用を計画している。
BAEシステムズは、米ニュージャージー州ウェイン、ニューヨーク州グリーンローン、ニューハンプシャー州ナシュアにある同社の先端施設でシーカーの製造に取り組んでいる。
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BAE Systems
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