サイエンスアーツ(4412)は6月14日、同社が開発した多機能IP無線アプリ「Buddycom(バディコム)」の翻訳機能に、ウクライナ語と中国語繁体字を追加したと発表した。ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、日本語が苦手なウクライナ人も日本で働ける環境を整えたいと考え、対応言語に含めたという。
Buddycomはトランシーバーとして音声通話する際、複数の言語へ同時翻訳できる「トランシーバー翻訳機能」を搭載。対応言語にウクライナ語と中国語繁体字と加え、18言語に拡大した。
話す人の音声が選択した言語に自動で翻訳され、機械音声が読み上げる。また、翻訳された機械音声を自動的に文字へ変換するため、会話を聞き逃した場合も文字で確認できる。日本語とウクライナ語では、日本語で話した相手にはウクライナ語に翻訳された機械音声が聞こえ、相手がウクライナ語で応じると日本語に翻訳される。
Buddycomは航空や鉄道、エンターテインメント施設、建設、福祉施設、流通などの分野で導入実績があり、従来のインカムやトランシーバーを置き換える形で使用されている。
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Buddycom(サイエンスアーツ)
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